本当の自分の弱さと限界を知っているか
東京オリンピックのアスリートを見て感じたことです。
選手は競技中は限界ギリギリの状態で闘っている
そこまでに至る練習では数え切れないほどに、想像を絶する限界ギリギリな状況を何度も経験し自分と向き合っている
酸欠なんか当たり前、むしろそこからがスタート。
時には嘔吐、吐血、血尿、気絶、そんな状態になることもある
試合が決まれば減量が始まる、
プロ選手ほ試合が無くても日頃から摂生をしているのに、試合前は更に厳しい摂生をしなければならない
いろんな欲望と闘い、葛藤しながらカラダを削っていく
減量をしていくと無駄な脂肪や老廃物がカラダから抜けていくのが分かる
ハードな練習メニューに加え、試合のプレッシャーなどからメンタルも鍛えられていき、邪念や雑念さえも抜け思考や意識がクリアになり五感も研ぎ澄まされていく
そんな状態になると色んな気づきや収穫があるんです、それは快適な環境では絶対に気づくことはできないモノがある
普段気付くことのない感謝の念や、当たり前が当たり前ではない有り難みを感じることができる
「日々そこまで追い込んでいても本番は怖い」
本番では自分の本当の弱さが露呈します
私の選手時代の話
普段ジムでは強気で毅然とした態度でいる私
練習中も強気でイケイケ、プレッシャーも強く自信に溢れている
しかし、試合前になると誰よりも緊張し怖がる
ここで普段は自分でも把握してない本当の弱い自分が現れるのだ
前日計量のあとに緊張が始まり、リカバリーの食事があまり喉を通らない
夜は考え過ぎて寝付けず、寝られても汗びっしょりで何度も目が覚め
特に日本ランカーに入る頃までは試合前日はほとんど眠れなかった
酷いときは試合当日試合会場に行く電車で恐怖と緊張で震え、駅のトイレで嘔吐しベンチで20分間横になって動けないこともあった
「ああ、こんな姿を対戦相手に見られたら終りだな」と絶望感を感じていた、僅か試合5時間前の話
会場のバックステージでは落ち着きなくソワソワ動き回っている
そんな不安や怖れと闘い、試合に勝利する
普段はあれほど強気で自信満々な自分が何故にこんなに本番に弱いのか?
とその当時は本当によく悩みました
そんな弱い自分を認め、毎回乗り越え打ち克つ
自分の限界と向き合い、そんな本当の自分の弱さと対峙してるからこそ、本当の自分を理解でき成長ができる
選手をしていなければこの自分の弱さは一生修正できないままで、潜在的に自分の成長を止めていたかもしれない
普通はそんな経験はできないし私は運がいいし、そんな環境を経験できたことに感謝しています
毎日、コンフォートゾーンの中にいてはこの経験と成長は成し得ないことです
「選手を引退し社会に出て感じたことは、この自分の本当の弱さと限界を体験してない人が実に多いことである」
そこまで追い込まない、そもそも挑戦すらしない、
いつまでも自分の快適なコンフォートゾーンに中にいてぬるま湯の中にいる人が多い
かならずしもその経験しなければならないという訳ではありません、
しかし、色々なことに挑戦し高い基準を持ち続けないと成長できないし、現状維持で満足すればそれは衰退していく一方であります
勿論、私自身にも自戒を込めて言い聞かせています
選手時代に出来たことが、社会に出て同じように出来るとは思っていない
実際に出来ないことばかりだし結果も出ていない
私もまだまだ未熟であるし道半ばである
自分の限界、自分の弱さと向き合うのは誰でも怖い、私も未だに怖い
それでも毎回怖さを抱えながらやってきた
だから強くなれたし成長できた
「完璧な人なんていない、どんなに優秀に見える人だって不安や怖れを小脇に抱えて前に進んでいる」
様々な局面を乗り越えて少しずつ 強くなり成長しているのです
そんな自分の限界を知り、自分の弱さと向き合あえる体験機会を作りました
①減量に挑戦する自分の目的目標を認識し定める
②格闘家の減量生活メニューを通じて己の限界を体験
③期限内に自分の決めた契約体重を達したら、リング上で試合形式の限界ミット打ち
目的目標に向い、我慢しながら色々な事を乗り越えていく過程の日々は素晴らしいものです
私自身、選手引退後の今でも ” あの感覚 ” が欲しくなります
その体験で”自分の成長のきっかけ”を見つけてもらいたいという想いがあります
自分の限界に挑戦したい人、待っています
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